2015-04-21

オーロラの呼び名は?

 オーロラという名称はローマ神話由来という説が有力だそうですが、日本語では極光とも表記されます。他にもいろいろな名称があって、北極圏ではnorthern lights、Aurora Borealis、南極圏ではsouthern lights、 Aurora Australis、Aurora polarisと様々な呼び名があります。昔の人々はどんな思いでこの光を見ていたのでしょう? 動画は4月18日の夜から翌朝にかけて撮影したオーロラ映像です。

Aurora Night 0418 from AntarcticLIFE on Vimeo.

2015-04-20

ルート工作訓練

 昭和基地は東オングル島という島の上にあるので、周囲の観測地点や南極大陸に行くためには海の上の氷:海氷の上を雪上車やスノーモービルで移動します。 海氷上にはほとんど目標物が無いので、方位と緯度経度を確認して、雪上車が通過できるように氷の厚さを計測して、一定間隔で旗を立ててルート(海氷上の道)とします。
 今回はこれからの本格的なルート工作に備えて、雪上車とスノーモービルの操縦、コンパスやGPS、アイスドリルなどルート工作に必要となる技術の訓練をしました。

海氷上の道:ルート、 一定間隔で赤旗を立てます

ポイントを決めたら海氷にドリルで穴を開けます。
氷の厚さを測定

前のポイントと次のポイントへの方位を確認します

2015-04-18

オーロラの夜

 前回のオーロラ動画は撮影20分ほどでしたが、今回は日の出までの約7時間の画像を動画にしてみました。オーロラの輝きや動きはもちろんですが、星の動きにもご注目ください。



2015-04-11

オーロラの動き

久しぶりのオーロラ!
 ビデオで撮影するのはなかなか難しいし、動きもゆっくりなので、その動きを伝えるために、インターバル撮影した静止画をつなげて動画を作ってみました。


2015-04-09

昭和通信、昭和通信、こちらは・・・

 本日はブリザード、外作業ができないのと、先週末は仕事だったので、休日日課となりました。多くの隊員は休んでいますが、休めない隊員もいます。基地を維持する機械設備関係と気象などの通年の観測、そして通信です。
 基地内の連絡はメールやIP電話もありますが、今でもメインは無線機です。隊員間の連絡はもちろん、例えばブリザード時の建物間の移動や、野外調査時、非常時の人員確認など・・・重要な連絡は必ず昭和通信(通信室の通信隊員)に連絡をいれます。そのため隊員は肌身離さず無線機を持ち歩いています。
「昭和通信、昭和通信、こちら◯◯、感度はいかがですか?」
「◯◯さん、こちら昭和通信、感度良好です。」
「◯◯と△△、これより・・・の作業を始めます」
「昭和通信、了解しました。気をつけて作業してください。」
 こんなやりとりが無線で行われます。とくに野外調査では無線が通じると見守られている感じがして安心します。
2015-04-09 08.28.03












 通信室の様子、通信隊員が朝から晩まで、作業によっては早朝や夜中も通信を確認してくれています。通信室にはUHF、VHF、HFの各無線機とイリジウム(衛星携帯)、インマルサットFAX(衛星FAX)などの通信機器があって、隊員同士、そして日本との通信を助けてくれます。

2015-04-08

300日

 今日4月7日で次の57次隊との越冬交代(2016年2月1日を予定)まで300日となりました。実際は12月中旬には57次隊が来ますし、越冬交代しても57次隊の夏期間の支援をしたり、帰りのしらせの航海もあり、日本に帰るまでにはさらに45日前後かかるのですが・・・ 
 この300日、あと10ヶ月しかないと思う隊員もいれば、あと300日もあると思う隊員もいて、感じ方は人それぞれのようですが、越冬期間を見つめなおす良い節目になったようです。そこで基地内の300日記念を集めてみました。
基地内のカウントダウン掲示


夕食のメニュー

300日記念ケーキ

2015-04-05

昭和基地NOW 「大切な安全講習 ~前編~」

隊の公式ブログ、昭和基地NOWが更新されました。

今回は私が担当している安全講習と野外訓練についてです。

大切な安全講習 ~前編~
http://www.nipr.ac.jp/jare/now/20150331.html

後編も楽しみですね。

2015-04-04

南極郵便事情

 昭和基地は郵便局としての登録があり、日本であれば国内と同じ料金でいつでも郵便物を出すことができます。ただし、ひとつ問題が・・・日本に送ることができるのは年に1度、砕氷船しらせが帰る時だけです。 消印は基地で出した時の日付になるのですが、配達はしらせが日本に着いてからになってしまいます。年末に年賀状を出しても届くのは4月です。夏隊員や帰国時の越冬隊員であればオーストラリアからは飛行機でしらせより先に帰国するので、郵便物は自分の帰国よりも後に届くことになってしまいます。

 昭和基地からメールであればすぐに連絡できますが、それでもハガキや手紙を送る隊員が多いのは、南極までの距離(1万4000km)を感じてもらえるからかもしれません。

 ちなみに私が2月1日に昭和基地で出したハガキは4月3日に配達されたそうです。

昭和基地の消印としらせの記念切手


2015-04-01

ペンギン、空を飛ぶ!

 ブリザードで屋外に出れられなくなった午後、ペンギンが基地内に迷いこんできました。隊員総出で追いかけたところ、驚いたペンギンは飛びたちました・・・
















 ここまではエイプリルフールネタですが、この空飛ぶペンギンは、北海道中標津町のふしぎヒコーキ製作者いいじまみのるさんに南極用に特別に作っていただいたペンギンヒコーキです。飛べない鳥なので、ペンギンの形で飛ぶようにするまでにはかなりの試行錯誤があったそうです。多くの試作機を経て、アデリーペンギンやコウテイペンギン、ペンギンのヒナまで飛ぶようになりました。 非常に軽く、薄い素材でできているので、屋内用なのですが、無風の時があれば、南極の大空で飛ばしてみたいものです。 

コウテイペンギン

アデリーペンギン

コウテイペンギンのヒナ